ぐるぐる電車 - 小説 SS -
小説を書いたよ
という訳で見てくださいまし^q^((((
文芸部にもって行こうかなぁと思ってるやつ書こうと思ったら、これ書いてた
SSというものになるのだろうか・・・
ぐるぐる電車
―――最悪だ。
いらいらする。すごく心がぐるぐるする。
私は開いた電車の入り口を、重たい足を引きずってくぐった。
本当、最悪。
いらいらしたまま、席を探した。足が痛い、足のうら全体が痛い。まだローファーに慣れないからかもしれない。
辺りを見回すと、私と同じ学生や大学生、会社帰りっぽいオジサン、旅行か何かの帰りの家族や、御年寄りの団体が結構いた。
つまり、席は空いていなかった。
まあ当然といえば当然だ。5時半○○駅発××駅着の電車は、いつも混んでいる。
だからいつも、もっと早い時間の電車に乗っていたのに―――
今日は本当に最悪だ。
授業で当てられて、「わかりません」といったら怪訝な顔をされた。分からないから授業を受けている。
彼氏と、明日遊ぶ約束をキャンセルされた。予定が入ったって言ったけど、本当は私以外の人と遊ぶため、でしょ。そういったらけんかになった。
部活で、何も悪い事をしていないのに、片づけをしろと言われた。一人で寂しくボール拾いと土慣らしをひたすらやった。(だから今日、この電車に乗っている)
中学の時の友達とケンカした。「あんたがわるい」と言われ続け、今も気まずい。
私は悪くないのに。何で皆、こんななんだろう。
席は結局無かったから、入り口付近で立って携帯でメールを打っていた。
でも発車間近になったとき、思い立ったように近くの人が席を立ち、小走りで改札に向かっていった。
席がぽっかり開いた。ラッキー。
その席は、進行方向と逆向きだった。電車酔いしそうだけど、足が痛いよりかはいいや。
景色がいつもと逆向きに通り過ぎていく。
頭がぐるぐるする。
でもそれ以上に、心もぐるぐるしてる。
ぐるぐる、ぐるぐる。
窓から見える景色、まだビルや私立学校とかの、目立つ建物がゴロゴロある。
景色はいつもと違う、逆向きに進んでいく。
酔った。きもちわるい。
余計に頭がぐるぐるしてきた。
心もまだぐるぐるしてる。
窓から見える景色が、変わってきた。
ビルが減った。学校も減った。代わりに畑や山が増えた。
雲の隙間から見える、夕日がきれいだった。
この時間にはあまり帰らない。だから夕日が案外綺麗、だなんて、知らなかったな。
神様が、私の心を照らし出す。
ちょっと考えた。
何で、先生に怪訝な顔をされたか。約束を破られたか。部活で片付けをやらされたか。
私、あの授業中に当てられた問5。分からなかったのは本当だけど、ちょっとでも考えたかな。
私は何も考えずに、「わかりません」と言った。
彼氏にキャンセルされた約束。そういえば、彼氏は「もしかしたら、予定が入るかも」といっていた。あの時、彼氏は「家族でどこか、遊びに行くかもしれない。だからキャンセルの可能性は高いよ」とも言っていた。
そっか、家族と予定だったか。
部活、先輩は確かに厳しい人だ。だからこそ、片付けがダメダメな私たち1年のために、ああやって一度、一人で片づけをさせるんだ。
昨日も、同級生が片づけを独りでしていた。私はそれを「かわいそう」と笑った。
けんかの原因は、私の不用意な一言からだ。そりゃあ、私が悪いよね。
暗くなってきた。相変わらず、酔いで頭がぐるぐるするけど、心のぐるぐるはちょっとなくなった。
夕日は沈んだ。見えなくなった。私に「もう一度、ゆっくり考えてごらん」と、それだけを伝え、見えなくなってしまった。
私は自分勝手だ。
だから周りが見えてなくって、自分ばかりが不幸だと思っていた。
そうじゃない。
そうじゃないんだね。
『次は終点、××駅、××駅でございます。』
駅員さんの、独特なアナウンスが流れた。
今、車両には私以外に数えるほどしか人がいない。
外はすっかり暗くなった。
今日の晩、しっかり予習しとこう。考えるくせをつけよう。
明日、彼氏に勘違いした事を伝えよう。
部活の先輩には、こっそり感謝して、片づけをもう少しまじめにやるようにしよう。
友達には、帰ったらすぐ、電話して謝ろう。
『大変お待たせいたしました。終点、××駅、××駅です。御出口は左側・・・』
アナウンスを合図に、私は荷物を肩にかけ、立ち上がった。
しばらくして、電車がゆっくりと停車した。プシューと音を立て、扉が開いた。
足はもう、痛くない。
私は、足取り軽やかに電車を降りた。
こんなに足取りが軽いのは、「席に座れたから」だけでは、ないのかもしれない。
何を書きたかったのだろう・・・・
ただ、ホントに進行方向と逆の席に座ってたら、ふわ〜っとイメージが沸いたよ^q^
見た人にお願いがあります。
感想が欲しいっす((((((